TRAタロットリーダー協会認定講座
タロットリーダー協会みさき のゑです。
今日のタロット水曜日は
トートタロット
3 The Empress 女帝 
【カードの意味】
愛
豊穣
優雅さ
女帝は豊穣の女神にとどまらず、
万物を生み出す「大母神(Great Mother)」であり、
宇宙の完璧な調和、
目に見える大自然そのものを表しています。
占星術においては「金星」を司り、
その本質は「宇宙の調和」にあります。
「愛」が「創造しようとする意志(皇帝)」と
「その創造に対する理解(女帝)」を
結合させることによって、
すべての生命が誕生します。
衣服や背景に散りばめられた
緑色の色彩は金星の象徴であり、
大自然の植物の繁茂や、
目に見える形としての
「美」の顕現を表しています。
カバラの「生命の樹」においては、
父の原理である「コクマー(叡智)」と、
母の原理である「ビナー(理解)」を結ぶ
パスに位置しており、
能動と受動を調和させて
生命を物質化するゲートの役割を担っています。
王冠と礼服をまとって座る
玉座の背もたれは、
「青い炎の揺らめき」を表し、
女帝の起源が「水」であることを象徴しています。
背もたれには、
過去と未来を象徴する
「雀」と「鳩」が配され、
礼服には、皇帝のカードと共通する
「蜂」の刺繍が施されています。
蜂はインドのウパニシャッドに見られる
「秘密主義のハチ」を意味します。
女帝の持つ盾には、皇帝と同じ
「双頭のフェニックス」の紋章が描かれており、
足元でペリカンが自身の血を雛に与えている姿は、
「生命の継承」と「血のつながり」を
象徴しています。
右手に持つ蓮の花は、純粋な女性性の象徴です。
「汝自身の意志を理解せよ。
愛し、そして愛させよ。
あらゆる形の愛を喜び、
そこから歓喜と糧を得よ」
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汝自身の意志を理解せよ。
愛し、そして愛させよ。
あらゆる形の愛を喜び、
そこから歓喜と糧を得よ。
女帝といえば、母性や豊かさ、
恋愛成就といったイメージがありますが、
トートタロットにおける女帝は、
高次元な「宇宙の創造原理と調和」にあります。
1. 「意志(Will)」と「理解(Understanding)」の結合とは何か
この一節を紐解く鍵は、タロットの背景にある
カバラの「生命の樹」にあります。
「女帝」のカードは、
生命の樹のコクマー(知恵)」と
ビナー(理解)という2つの
セフィラを結ぶ第14のパスに位置しています。
コクマー(意志 / Will)
原初の動的なエネルギー。何かを生み出そうとする強い衝動。
ビナー(理解 / Understanding)
形を与える器。構造や制限。

どれほど強い「創造の意志」があっても、
それを着地させる「構造の理解」がなければ、
エネルギーは霧のように霧散してしまいます。
逆に、完璧な「構造」があっても、
突き動かす「意志」がなければ何も生まれません。
クロウリーの言う愛(Love)とは、
単なる感情ではなく、
この相反する2つの要素を磁石のように引き合わせ、
1つの現実(創造物)として結晶化させる
強力な結合エネルギーを指しています。
これが「宇宙の調和」と呼ばれる理由です。
2. 「自らの意志を理解せよ」という真意
クロウリーの哲学(セレマ思想)において
最も重要視されるのが、
「真の意志(True Will)」という概念です。
これは「あれが欲しい」「こうなりたい」という
表面的な欲望ではなく、
その人が宇宙の中で果たすべき
本質的な軌道(目的)を指します。
「自らの意志を理解せよ」という言葉は
自分の内側にある純粋な意志を、誤魔化さずに見つめること。
それを客観的・論理的に認識し、
どのように現実化すべきか考えること。
盲目的に情熱へ突き進むのでもなく、
理屈だけで行動を制限するのでもない。
自分の原動力を完全に「把握」したとき、
初めて「女帝」が持つ真の創造力が発動します。
3. 「愛し、そして愛させよ(Love and let love)」の実践
締めくくりにあるこの言葉は、
創造のエネルギーを淀ませないための
「コントロールの放棄」を意味しています。
愛し:自らの意志を対象に注ぎ込む。
愛させよ:対象が持つ独自の性質や意志を認め、自由に存在させる。
「女帝」のシャドーには、
過保護、執着、独占欲による停滞があります。
生み出したもの(あるいは愛する対象)を
自分の支配下に置こうとすると、
エネルギーの循環は止まります。
自他を等しく自由にさせ、
純粋なエネルギーの循環を維持することで
真の豊かさをもたらします。
適用しなければならない
意志があるだけでは不十分だ
実行しなければならない。
ゲーテ
現実世界で何かを生み出すプロセスは、
料理に例えるとわかりやすいかもしれません。
「意志」寿司を作りたい!という強い情熱(エネルギー)
「仕組み・理解」:食材、魚の選び方、寿司の握り方(現実的な方法や枠組み)
「寿司を作りたい」という強い思い(意志)があっても、
魚の捌き方や握り方(仕組み)がわからなければ
寿司は完成しません。
逆に、目の前に素晴らしい魚と包丁(仕組み)が揃っていても、
作る本人の「作りたい」という強い思い(意志)がなければ、
火さえつくことはありません。
ゲーテの言う「知ること」や「意志」とは、
いわば心の中のスタートダッシュです。
しかし、それを現実のルールに「適用」し、
体を使って「実行」に移すという架け橋があって
初めて、私たちは美味しい寿司という
「目に見える成果」を手にすることができます。
この、思いと仕組みをガッチリと結びつける役割こそが、
「女帝」の持つ力です。
このカードが伝えているのは、
ただ闇雲にがむしゃらに動けばいいということではありません。
自分が本当は何を望んでいるのかを、
自分自身でしっかりと分かっていることが大切です。
「流行っているから」「食べたいから」という
表面的な理由ではなく、
自分を動かす原動力を「ちゃんと知る」こと
「私はこれがやりたい」という
純粋な心の底からの声を
自分でしっかりと受け止めること。
そして、現実にするためにはどうすればいいか?
をセットで考えること。
自分の情熱の正体を客観的に分かった上で
行動に移すとき、最も強いパワーを発揮できます。
「女帝」のメッセージは、
頭の中で理想の計画を練って満足している人や、
逆に気持ちばかりが焦って空回りしている人に対して、
とてもシンプルな事実を教えてくれます。
心の中にある思いを、
現実的な方法を使って、
今すぐ行動に移すタイミングですよということです。
ゲーテが説いたように、
自分の思いを実行へと移した瞬間にだけ、
目の前の現実は動き出します。
心の中のアイデアを、
この世界にしっかりと着地させてカタチにする。
それこそが、人生を豊かに彩るための、
最も確実な実践方法です。
あなたもHAPPYな1日を






