ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト 宇宙-満月:その12ヶ月より
満月、それは私たちを魅了する特別な存在である。
夜空で最もドラマティックな光景であり、数千年も前から詩人、芸術家、
そして恋人たちにとってのインスピレーションの源になっている。
人類は数千年も前から、月の動きを利用して過ぎゆく年の経過を追い、
狩猟、種まき、そして収穫のスケジュールを決めてきた。
古代に生きた世界中の人々が、その時々の植物、動物、
または天候の動きを基にして満月に名前を付けてきたのである。
1月:Wolf Moon(狼月)
ネイティブアメリカンや中世のヨーロッパ人は、
真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちなんだ名前を1月の満月に付けた。
2月:Snow Moon(雪月)
北アメリカの2月は寒さが厳しく雪が多いため、
2月の満月にはSnow Moon(雪月)という名前が付いた。
3月:Worm Moon(芋虫月)
ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月にWorm Moon(芋虫月)という名前を付けた。
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前である。
4月:Pink Moon(桃色月)
北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで4月の満月をPink Moon(桃色月)と呼んでいる。
5月:Flower Moon(花月)
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化でFlower Moon(花月)と呼ばれている。
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)とも呼ばれている。
6月:Strawberry Moon(苺月)
北米では6月にイチゴの収穫が行われるため、それにちなんだ名前が6月の満月に付けられた。
7月:Buck Moon(男鹿月)
毎年ツノが生え替わるオスのシカは、7月にツノを再生し始める。
ネイティブアメリカンは7月の満月にオスのシカにちなんだ名前を付けた。
8月:Sturgeon Moon(チョウザメ月)
チョウザメの豊漁にちなんで、北米の漁民は8月の満月をSturgeon Moon(チョウザメ月)と呼んだ。
Red Moon(赤月。夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため)という呼び方もある。
9月:Harvest Moon(収穫月)
最も馴染み深い名前の満月である9月のHarvest Moon(収穫月)は、
作物を収穫する秋分後の時期を表している。
10月:Hunter’s Moon(狩猟月)
Harvest Moon(収穫月)の後の最初の月はHunter’s Moon(狩猟月)である。
夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月であるため、このように名付けられた。
11月:Beaver Moon(ビーバー月)
ネイティブアメリカンがビーバーを捕らえるわなを仕掛ける時期からきているという人もいれば、
ビーバーが冬のダム造り(巣作りの一種)にかかり切りになるからだという人もいる。
12月:Cold Moon(寒月)
冬が到来する12月の満月には、Cold Moon(寒月)という名前が付けられた。
いろんな名前があるんですね。
今月は4月の満月 Pink Moon(桃色月)
盛大にフリフリパーティをします