タロットリーダー協会みさきのゑです。
今日のタロット
トートタロット
ディスク4 POWER パワー

【カードの意味】

限界
執着

4番目のケセドは三次元、
すなわちアビスの下における
宇宙の構築を象徴しています。
創造の理念が物質的側面から
完全に顕現しています。
山羊座太陽を司るこのカードは、
太陽が転生するサインです。
ディスクは大きく強固で
要塞を示唆しています。
これは権威と警戒によって
維持される法と秩序を表します。
ディスクは正方形で、革命とは正反対の
政府による支配を意味し、
地水火風を表す四元素の印が描かれています。
防御とは、本来、活動していてこそ意味があります。
もしそれが静止して見えるなら、
それは生命力が止まったデッドセンターで、
「山羊座は、太陽が再び北へ向きを変える点である」というのは、
つまり、動きが止まったように見える静止点で、
実は再び上昇し始める力が目覚めているということです。
背景は、深い紺碧に黄色い斑点があり、
堀を連想させます。
しかし、その向こうには緑と藍の模様が広がり、
要塞によって安全が保障された守られた
田園を表しています。

閉ざされた空間で安全に保たれ、
持っているものを保持しようとする
パワーを表しています。
持っているものに執着したり、
しがみついたりしている状態で、
頑に何かを守ろうとしています。

エネルギーを閉じ込めてて境界線を作っているませんか?
自分がなにを制限しているのか知ること。
成長するために限界や執着と向き合うこと。


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それは生命力が止まったデッドセンターで、
「山羊座は、太陽が再び北へ向きを変える点である」というのは、
つまり、動きが止まったように見える静止点で、
実は再び上昇し始める力が目覚めているということです。

山羊座は、太陽が再び北へ向きを変える点とは、
天文学的に言えば「冬至」を指しています。
太陽が一年で最も南に下がり、
再び北へ上昇していく転換点です。

停滞しているように見える瞬間こそ
生命の力が再び動き出すという
トートタロットの哲学的テーマ
死と再生、静と動の二重性を示しています。

太陽が照ればも輝く
ゲーテ

 

太陽が照ることで、
塵でさえ光を放つ。

太陽=静止した中心
塵=動き続ける物質世界

つまり、力(Power)とは、
支配や固定ではなく、
すべてのものを照らし、
秩序の中で生かす
中心的エネルギー。

二極化ではありません。
二極化(polarization)とは、
どちらかが正しく
どちらかが間違っている
という分離の意識。

たとえば
光=良い
闇=悪い
と捉えるように、
一方を肯定し、
もう一方を否定する視点です。

ここにあるのは安心ではなく、
絶え間ない緊張です。

対立する世界では、
常にどちらかを守るために
戦わなければなりません。
この戦いは、
心のエネルギーをすり減らしていきます。

それに対して、
二重性(duality)とは
光と闇、動と静、死と再生
すべてはひとつの流れの中で共に存在している
という理解です。

夜があるから朝が輝き、
冬があるから春が訪れます。
静があるから動があり、
死があるから新しい命が生まれます。

ディスク4 Powerは
安定と停滞の狭間で起こる
再生の動きを示します。

動きを止めたように見える静止点こそ、
新しい流れの種が芽吹く場所
これがクローリーの、
デッドセンターの教えでもあります。

タロットは「どちらが正しいか」ではなく
二重性のバランスを問いかけています。

二重性を理解するとは、
どちらかを捨てることではなく、
両方を見ること。

闇の中に光があり、
静の中に動があり、
終わりの中に始まりがある。

これはタロットの正位置、逆位置の概念に通じます。
タロットの正逆は、単なる良い、悪いではなく、
エネルギーの流れ方やバランスの状態を示すものです。

トートタロットを作ったクローリーはこう言っています
Motion and rest are but two phases of one law.
動も静も、別々のものではなく、
ひとつの原理の二つの側面である。

正位置と逆位置はまさに
「静と動の二重性」と捉えられる。
良い悪いではなく、
良いなかの悪さ
悪さのなかの良さを見つけること。
これがタロットリーディングの真髄。

停まっているように見えて、
実は動いている。
いまは力を蓄えるときです。

あなたもHAPPYな1日を