ハッピーコーディネーター@みさき のゑです。 私のバイブル番組 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀は 会議通訳者 長井鞠子さん ※クリックするとNHKのサイトに飛びます。 通訳歴47年。 大ベテランの生きざま。 長井さんが浪江町の町長の訴えを世界に伝える仕事をするとき、 「ふるさとの再生」という言葉を 非常に時間をかけて訳していたところが印象的でした。 「ふるさと」の直訳は「home town」 でも「ふるさと」という言葉で何を意味しているのか? もっと適切な言葉なないのか考える。 たったひと言に込められた切実な思い。 プロであるからこそ、簡単に訳すのではなく、 思いを言葉に馳せる。 「ふるさと」への特別な思い。 長井さんはこう訳しました。 『Namie town as our home』 私たちも今、英語の文献を翻訳する作業をしているので、 この「英語」を適切な日本語に訳すことがどんなに大変か、 身にしみていますガックリ ただ単語をそのまま訳すだけだったら簡単なんです。 それをわかりやすく、且つ面白くすることに とても時間がかかるし、頭を使う作業なのです。 長井さんは京都の銀閣 慈照寺の和歌教室に通っていらっしゃいます。 慈照寺で長井さんはこう言っていました。 もっと極めるためには もっと英語の勉強をした方がいいかもしれないけれども、 私にとっては一番「やまとことば」というか、 日本語の中でも漢語ではない言葉を、 もうちょっと極めたいなという思いが強いんですよね。 例えば「増加する」とか、「増大する」とかいうんじゃなくて、 「増える」とか「大きく」なるとか そういう言い方をした方が本来は伝わりやすいはずなんですよね。 もうちょっとわかりよく、 すんなりと耳に入りすとんと心に落ちるような そういう訳ってないものかなっと 常に私は探したい 改善しようがないなんてそんなのないですよ。 言葉っていうのは際限ないです。 人間力ですね。 英語を話せても、 相手にとってわかりやすい言葉で伝えられるかは別の能力です。 相手にとって心地いいこと。 心に落ちる言葉を探すこと。 これは人間のコミュニケーションにも通じるし、 すべてのことに通じることだと思います。 お勉強ができても、それを使えなければなにもならない。 どうすれば使えるか? どうすれば役に立つか? 言葉として伝えるというのは、とても難しいことです。 「ふるさと」確かにこのニュアンスを伝えるのは難しい。 私はふるさとがないから、ふるさとがどんなに大事なものかわからない。 わからないことを説明するのはとても大変なことです。 それを、知っている人から聞く以外知る由はありません。 人の話を聞いたり、興味を持つこと。 そして、増加とか、増大とか、 難しい言葉を使うことが美徳と言われる日本語ですが、 人に伝える時は、もっとわかりやすい言葉に変えることが大切。 特に同時通訳の世界では一瞬で耳を通るわけで、 いかにわかりやすく伝えられるかが大事。 それは私が占いをする時にいちばん気をつけていること。 タロットカードの絵柄には、普通では使わないような言葉がたくさんでてきます。 「これはワンドのカードで出発、計画という意味があります」 と言われたところで、 「なんのこっちゃ?」ですよね。 ワンドもわからないし、 出発も、計画も、言葉は知ってるけど、 自分にどう当てはまるのか瞬時にはわかりません。 それをどうクライアントさんにチューニングするか。 それが私たちの腕なのです。 カードなんて本を読んで意味を覚えれば誰でも読めるようになります。 でもそれを伝えやすく、相手に合わせてリーディングすること。 それをタロットリーダー協会ではいちばん大事にしています。 相手に意味が伝わらなければ、意味がない。 どんな伝え方ができるのかは、勉強することしかありません。 これは占いだけではなく、ブログを書くこともそうだし、 仕事でも、すべてのコミュニケーションで必要なこと。 言葉へのこだわり。 真剣に考えていることだから人に伝わるのです。 言葉を超えて人をつなぐ 伝え方次第。 こだわるかこだわらないかで人間力に差がでます。